しゅ~りょ~~。

 といっても、別にオジギビト集会所が終了するわけではない。
 ここ2ヶ月ほどフィリピン関連のあれこれでかつてないほど余裕がなかったが、ようやく昨日、最大の課題であったラグナ湖集水域水同位体比論文一本の改訂原稿と査読者3名へのreplyを送信する事ができた。
 次はフィリピン・アンゴノ市飲用水水質関係の話だが、まあこれに関しては毎晩毎晩replyを捻るとかそういう話でもない……というよりはまだその段階にないので、その点は気楽なものである。その代わり、現地の研究者とのちょっとした交渉というか話し合いが必要な案件でもある。
 2月中旬には乾季(cold dry)のフィリピン・アンゴノ市で二回目の飲用水大腸菌存在度調査に参加したのだが、やはり現地は暑かった……至極当然であるが。出発の朝、凍結してキラキラ光る路面を滑りそうになりつつ歩いたというのに、全くエラい違いだ、さすが南国と思ったものである。まあ本当に当然のことなのだが……。
 しかしやはりこの時期(1月2月)は、南国といえども気温は確実に低くなるらしい。現地の方の話では、最低気温22度とかでも非常に寒く感じるとのことで、この時期子供らは風邪ひき続出とのことである。確かにMahabang Parang(アンゴノ市の山の方のbarangay)の保健センターに行った時も、子供たちの列をすり抜けて出入りした記憶がある。日本人にとっては少し動くと汗をかくくらいの温暖な環境でも、寒くて体調崩しがちなのね、と。

画像

 Mahabang Parangに向かう途中の坂道から撮影した、マニラ市街(奥の高層建築物群)とアンゴノ市市街地(手前)。左側にはラグナ湖(Laguna de Bay)が広がっている。


 フィリピン関連とは全く別の話を少々。国際第四紀学会誌”Quaternary International”誌の日本特集号(2)に投稿していた原稿が、先日正式リリースとなった。地惑系の学科がある大抵の大学や研究機関の方々は、フルサイズのものが閲覧可能である。欧米、たぶん英国あたりの「電子線信者」の査読者へのいささか過剰かつ冷徹冷酷な反撃をreplyでちょっとばかり(?)展開したので、どうなるかと思ったが意外とスムーズに受理された。

 日本特集号(1)で手法全般の紹介、そして(2)で特定テフラ(火山砕屑物)試料への適用、という流れで来ているので、読める方は2本セットでおすすめしたい。(1)の方はこちら。
 (1)の方はちょっと英語がなっていないが、それもそのはず、実は締切前の2週間かそこらでガガガと書いて体裁を整えるので手一杯で、英文校正にも出さずに投稿したものだからである(でも受理……これに関してはうんと威張っておきたい)。そういうわけで、書いた本人にとっては、ちょっと見返すのが躊躇われる微妙な立ち位置のpaperとなってしまった。

 手法により特化した話では、(1)と(2)の間に日本地球化学会の英文誌”Geochemical Journal”誌に一本出ているので、そちらも参照されたい。こちらは幸運にも”Editor’s Choice Paper”、つまり「今号のちょっと良い記事」に選ばれたので、オープンアクセス(=誰でも自由に閲覧可能)扱いである。
 ちなみに現在、この手法関連記事の続編を準備中……というか既に形は成し、時々修正を繰り返しつつ長らく待機状態である。これに関してはXRDデータも入った、やや結晶学方面に振った話が主体となる予定である。(S大・旧来印大先生には大変お世話になりました……近々、別件でまたXRD測定などご協力をお願いするかもしれません)。
 あまり待機させすぎて塩漬けにならないよう、なるべく早く次の段階に進むようにしなければならない。

 ようやく余裕ができそうなので、集会所の更新も進めねばならない。しかし別に誰からもせっつかれているわけでもない、至ってマイペースな運営なので、その点は大変気楽である。
 これまでに増して開店休業も甚だしいが、新しいオジギ関連写真だけは着実に溜まり続けている本集会所を、今後とも何卒宜しくお願い致します。