両腕を水平に持ち上げて揺らし続ける人

 9月上旬に、哲granite氏から、愛媛県松山市中島で発見された、ベンケイ型の人の写真を戴いたので紹介したい。哲granite氏の感想は「まるでサッカーのゴールキーパーのような、躍動感のある手が印象的」との事であった。
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「たぶさ鉄工」の資材置場で立入禁止のベンケイスタイルを取る、常駐タイプの人である。あまりに長くこの場に居過ぎたため、褪色が著しく、特に赤系統は完全に蒸発しきっている。哲granite氏はこれまで見たことのない人だと思ったようだが、ここまで色が抜けると無理もないであろう。
 褪色が進んでいない彼の写真はこちら。撮影地は京都市中京区である。
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 多少褪色が進んだか、あるいはちょっとしたカラーバリエーション的な彼はこちら。撮影地は京都市左京区である。
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 これらを比較すると、褪色の進む順序としては、赤、オレンジ(肌)、黄色、そして緑であるらしい事が分かる。常駐タイプの人の、見た目の変化の仕方がよく分かる、大変参考になる例であると言える。しかしどれくらいの長きに渡ってこの場所に居るのだろうか。

 ところで愛媛県の例を見た時、よく知っているベテランベンケイ人という事はすぐに分かったのだが、同時に「何だか自分の知っているこの人と微妙に違う」とも感じた。その違和感とでも言うべきものを確かめるため、これまでの写真群を再度見てみたら、違和感の理由はすぐに明らかになった。この典型的ベンケイ人の看板、実は二種類存在するのである。以下の写真が、別種のメッセージを示している彼である。撮影地は京都市中京区である。
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 姿勢や動作、表情などは同じなのだが、両肘の衣服のシワや腕章、口の辺りなどに差異が見られる。右下の型番の記載はM-2で、愛媛等の例はM-5である。伝えるメッセージの違いが、彼の見た目にも何らかの影響を与えたのであろうか(??)。(M-2は「あぶないから はいっては いけません!」、M-5は「関係者以外 立入 禁止」)
 M-2、M-5の彼は同一人物と見なして良いと思われるが、こうして並べてみると、特に顔パーツおよび輪郭の差異のせいか、わりと違った感じに見えてしまう。